はじめに

この問題(とプリント)は、私が過去の生徒さまのために作成したものです。

課題文である更級日記・物語は、筆者の一風変わった人となりを示す非常に興味深い文章です。

なお、更級日記についてはマンガ(『胸はしる 更級日記(小迎 裕美子 (著)、菅原孝標女 (著)、 赤間 恵都子( 監修)』や『更級日記 平安時代の元祖文系オタク女子の日記(清水 康代 (著)、 川村 裕子 (監修)、原作:菅原 孝標女 )』)もあります。

また、より詳しく知りたい方は注釈書(『日本古典評釈・全注釈叢書 更級日記全注釈(福家 俊幸(著))』など)もあります。

このプリントは、結構私のコンテンツの中でも見られているようなので、復元して掲載しようと思います。

なお、PDFファイルが欲しい方は、トップページにあるお問い合わせフォームよりお問い合わせください。

問題①

問い 「后の位も何にかはせむ。」について。生徒たちが次のような話し合いをした。更級日記(物語)本文とこれを読んで、以下の問いに答えなさい。

九条さん:この更級日記作者の考え方は、当時の常識からすると考えられない発言だといわれているよ。どうしてかな?

鷹司くん:まずは、この発言を訳してみよう。(  ア  )を表している「かは」に注意して訳すと、(  イ  )のようになるよ。ちなみに、ここで「后の位」と比べられているのは、直前にある(  ウ  )のことだね。

近衛さん:ちなみに、后の位に実際にいた人というのは、例えば(  エ  )に登場する中宮定子や、『源氏物語』の作者(  オ  )の主人である彰子がいるね。彼女らは、当時の女性としては、これ以上望めない最高の地位にいたわけだから、その后の地位と比べているだけでも、更級日記作者の考えはとびぬけていたんだね。

一条くん:でも、更級日記作者も手放しで物語の世界に耽溺していたわけではないようにも思えるな。例えば、物語を手にして喜んでいた時も、(  カ  )という夢を見たわけだし、またそれを老後に振り返った時には、(  キ  )というように振り返っているよ。

二条さん:つまり、更級日記作者は一人の心の中に矛盾した二つの価値観をもっていたということだよね。要するに、(  ク  )と考えていたということだよね。ところで、彼女は実際の人生は平凡な男性貴族と結婚するなど、期待とは違う人生を歩んだらしいよ。そんな中で、『源氏物語』をはじめとする物語は更級日記作者にとってどんな役割を果たしたのか考えてみようよ。

九条さん:更級日記作者が、あこがれの登場人物として、光源氏の愛した(  ケ  )や薫の大将の愛人だった(  コ  )を挙げている点は参考になるね。あえて、メインヒロインである紫の上や、地方の出身だけど大成功した明石の君を挙げていないのはどうしてだろうか。

鷹司くん:それは、(  サ  )と思うよ。

近衛さん:なるほど、非常に興味深いね。

問一 (  ア  )に当てはまるものを次から選べ。

あ 対句  い 疑問  う 反語  え 感嘆  お 否定

問二 (  イ  )に当てはまるように現代語訳を書け。

問三 (  ウ  )に当てはまるように現代語で書け。

問四 (  エ  )に当てはまる作品名を書け。

問五 (  オ  )に当てはまる人物名を書け。

問六 (  カ  )に当てはまる古文の該当箇所を過不足なく現代語訳せよ。

問七 (  キ  )に当てはまるように現代語で書け。

問八 (  ク  )に当てはまる内容を現代語で書け。ただし、直前の「矛盾した二つの価値観」の内容を明らかにすること。

問九 (  ケ  )に当てはまる人物名を抜き出せ。

問十 (  コ  )に当てはまる人物名を抜き出せ。

問十一 (  サ  )に当てはまるあなたの考えを

現代語で書け。ただし、次の条件をすべて満たして書くこと。

(条件)

① 会話で挙げられている『源氏物語』の登場人物を二人以上挙げたうえで、更級日記作者(の考えや境遇)と比較して書くこと。

② 直前の二条さんの発言中の「物語が更級日記作者に果たした役割」に対するあなたなりの考えを書くこと。

問題②

問い 次の傍線部の敬語の種類と敬意の方向を指摘せよ。

問い 次の傍線部を文法的に説明せよ。なお、一単語とは限らない。

問い 以下の空欄に【 】で示した語を活用させて入れよ。

問い 次の傍線部の古文単語の傍線部における意味を書け。

プリント画像

あとがき

上記の通り、このプリントは呉市の高校生の生徒さまのテスト対策のために、過去に作成したものです。

こちらの生徒さまは、呉市の家庭教師の白井にとっても非常に思い出深い生徒さまでもあり、今は卒業されていろいろなところで頑張られているようです。

ところで、古典作品はそれ自体は変化しないがために、すべての世代にとって共有される財産になりえますし、私はそうであるべきだと思います。

これについては、長文ですが「AI時代の学習の意義」というコラムの国語(連載第6回:古典編)で触れていますので、もしよろしければご笑覧いただければと思います。

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