「やる気」についての考え方
学校の成績に不安がある人は、「やる気」に問題があるといわれており、また「やる気」を出さなくてはならないといわれることが多いです。
しかし、実際に「やる気を出せ」とか「やる気を引き出す」と言われても、肝心の「やる気」の内容がどこかつかみどころがないために、何をすべきかわからない人も多いのではないでしょうか。
結論から言えば、呉市の「家庭教師の白井」はやる気について、一定の考えを持っています。
以下では、やる気について、いくつかトピックを上げて解説します
「やる気」を引き出す!学生と保護者が知っておくべき5つのポイント
「やる気」というのは、勉強を含む様々な活動の原動力になりますが、「やる気」を出してそれを維持することは、なかなか難しいです。
以下では、「やる気」を引き出すためのポイントを5つの観点から解説します。
①具体的な目標設定
目標が「遠いもの」や「身につまされないもの」であると、その目標達成のための「やる気」が失われてしまいます。
そのため、目標をもっと「身近」で「成果が見える」ものにすることが重要です。
すなわち、大きな「〇〇大学、高校に合格」という目標を中くらいの、あるいは小さな目標に分解して、「今月中に数学の問題集を〇章終わらせる」などの具体的な目標を設定することが重要です。
目標は、なるべく具体的かつ、数値を設けるこどで、達成感を得やすくなり「やる気」のもとになります。
保護者の方や、家庭教師、塾の先生としては、目標を設定することと、目標を達成したら少しオーバーなくらい褒めることが重要です。
※逆に生徒さん側から言えば、そういう設定をしてくれる人を味方につけることが重要です。
②成果を認めるフィードバック
目標を達成したら、それに対して周りの人が評価し、褒めることが重要です。
もちろん、何をどれくらい褒めるのか、ということは目標の内容や達成度合いによります。
しかし、特に最初期には目標を達成して褒められるという体験をさせることが必要です。
※ある程度褒められるのに慣れてきたら、「褒め方」を具体的にしていきましょう。
その後、ある程度慣れてきたら、自分で目標を立てさせたり、そのサポートをしてみましょう。
そうすることによって、自律して学習するための基礎作りができます。
※とはいえ、完全に「放っておく」のは、よくありません。学習や目標の大枠は、しっかりとした人に作成、管理してもらうことが重要です。
③適切な学習環境の整備
勉強する場所を「ここは勉強するための場所だ」と脳に認識してもらうには、その場所には勉強に関係あるものしか置かないことが重要です。
例えば、パソコンやスマートフォンなどの電子機器は、持ち込まないことが理想的です。
また、学習場所は整理整頓しておくとよいでしょう。
※逆に言えば、「寝室」と「勉強部屋」は同じにしておかないほうが良いです。そうしてしまうと、勉強するはずの部屋で寝てしまうという事が起こりえます。
④1人1人に合った学習方法の選択
同じことを学ぶにしても、「文章(視覚)から学ぶ人」と「声(音声)から学ぶ人」とでは、最適な学習方法が異なります。
そのため、自分自身がどのようにして知識を吸収しているのか、ということを分析してもらったうえで、自分にとって最適な学習方法を選択すると、「やる気」につながります。
⑤定期的な休息とリフレッシュ
定期的に休息することも、「やる気」を持続させるためには必要です。
例えば、90分連続して学習したら15分休憩するというのは、学習のリズムを作るうえで有用だと思っています。
ただし、休息の取りすぎはよくありませんから、メリハリをつけることが大切です。
※いわゆる「寝だめ」は、あまり効果はないです。8時間から9時間程度の適切な睡眠時間を確保し、寝不足、寝すぎに注意しましょう。
学生の「やる気」を高めるための具体的なステップ
やる気を出す方法がわかれば、勉強の量をとりあえず確保できますから、非常に役立ちます。
以下では、いくつかの「やる気」を高めるステップを紹介します。
とりあえず、30秒だけでもいいから勉強してみる
1分や30秒だけでもいいので、少しだけ勉強してみましょう。
一番エネルギーが必要なのは、「始めるとき」ですから、そのハードルを「少しだけだから」とか「短時間だけだから」ということで越えると、継続しやすいです。
もちろん、30秒や1分だけやって、「もうだめだ」という時もあるでしょうが、そういう時はそれでやめて、別のタイミングでチャレンジしてみるとよいでしょう。
スマホやノートPCなどの電子機器は保護者に預ける
電子機器は、確かに活用すると勉強の効率を高める道具にもできますが、多くの場合それら電子機器の誘惑にコントロールされて、勉強が阻害されます。
そのため、これらの機器は思い切って、保護者の方に預けてみてはいかがでしょうか。
タイマーなどは、キッチンタイマーなどで代用できますし、検索機能も単語帳や辞書を代用しましょう。
また、どうしてもリスニングなどで必要な場合には、保護者の方と同じ場(台所やリビングなど)で使用するようにしましょう。
小テストを行って、結果を評価する
漢字や計算、英単語などの基本事項はとりわけ、小テストをする意義があります。
自分で、あるいは家庭教師や塾の先生に小テストを作ってもらい、小テストを実施してみましょう。
そして、結果が出ていれば「嬉しい!」という気持ちになり、さらなるやる気の源泉になるでしょう。
また、仮にできなかった場合であっても「悔しい!」と思えさえすれば、これもまたやる気のもとになります。
保護者ができる!子どもの「やる気」をサポートする方法
保護者の方がお子さまの勉強をサポートすることも重要です。
ただし、サポートの度合いや適切な内容はお子さまの性格や状態によって異なりますから、理想的には塾や家庭教師などと連携することが良いでしょう。
目標設定と達成のサポート
お子さまと一緒に、目標を立て、それに対して一緒に努力する、という二人三脚をイメージしてください。
お子さまの年齢にもよりますが、一方的に「勉強しなさい」では、かえって反発し、やる気や自主性を失う恐れさえあります。
例えば、お子さまが目標を達成されたときには、「すごいね」というよりも「すごいなぁ」と言ったほうが、お子さまを1人の人格として尊重していることが伝わります。
保護者自身が「モデル」になる
保護者の方自身も、何かの目標に向けて自律して頑張る姿を見せることで、「当事者意識」を共有できます。
私の知っている例では、英検2級を受験された生徒さまがいらっしゃったのですが、その際、保護者の方も同時に同じ級を受験されたようです。
このように、保護者の方もお子さまと一緒に勉強するという姿勢を持つことで、お子さまのほうも保護者の方を「一緒に勉強するパートナー」だと考えるようになり、「やる気」の向上につながります。
適切な環境を整える
お子さまの部屋や勉強スペースの整理整頓もまた、有効です。
ただし、すべてを保護者の方がすると負担が大きくなりすぎ、またお子さまの自律性を損なうこともありますので、部屋の片づけや掃除は協力してされるとよいでしょう。
また、必要な教材や勉強道具、資料などを準備していただくことで、より勉強する条件が整います。
成功体験を積ませる
小さな成功体験の積み重ねが、自己肯定感となり、大きな自信とやる気につながります。
例えば、小テストを保護者の方が実施する、英検や漢検などを受験させる、などの機会を提供して、その努力を認めることも大切です。
「やる気」がない理由とその対策—学生と保護者が考えるべきこと
「やる気がない(ように見える)」場合には、その原因を突き止める必要があります。
とはいえ、原因は1つとは限らず、多岐にわたったり、複合的になっていることがほとんどです。
「頑張ったけど報われない」状態
頑張っても、それが結果に結びつかなかったり、結びついていることに気が付きにくい場合には、やる気の喪失につながってしまいます。
対策としては、「小さな達成・成長も認めてあげる」ことや「頑張り方を指導する家庭教師・塾に依頼してみる」こと、あるいは、自身でPDCAサイクルを回してみることなどです。
周囲からのプレッシャー
周囲から理想や「こうするべき/こうなるべき」というプレッシャーを加えらえると、お子さまは精神的に追い詰められてしまいます。
重要なのは、お子さまのほうから「こうなりたい/こうしたい」という気持ちがわいてくる状態にすることです。
対策としては、「勉強計画は教師がご家庭が立てるけれども、勉強の目標・目的は自分で考えさせる」などの、すみわけを行う事です。
上記とも少し重複しますが、結果が出るとやる気は出やすくなり、多少のプレッシャーなら耐えられるようになります。
総括:成功する学習習慣とは
学習習慣をきちんと身に着け、自身で必要なスキルを身に着けられるようになることが、小中高大における学習の目標と言えます。
成功する学習習慣は、細かいところは人によって個人差はありますが、共通点としては「自分の内からやる気がわいてくること」と「具体的な学習計画は、合理的で、専門家が作ったものであり、やれば結果につながること」があります。
そのため、「やる気」を出すためには、ご家庭内だけではなかなか困難で、家庭教師や塾の先生のサポートが必要なこともあるでしょう。
呉市の家庭教師の白井は、単に勉強を教えるだけでなく、学習習慣の確立や、勉強計画の策定、「やる気」の維持管理なども行っている、総合的な教育サービスです。