はじめに:定義

国語における問題文とは、課題文(本文)とは別に書かれている、設問における問いの文を指します。

例えば、「傍線部1とはどういうことか、説明しなさい」とか「傍線部2とあるが、なぜそういえるのか、説明しなさい」などを指します。

上記は記述式の問題文ですが、それ以外に記号で答える問題もありますし、場合によっては本文の内容を表す図や絵を描きなさいという問題もあるかもしれません。

※中学受験の問題でごくまれに目にしたことがあります。

いずれにしても、国語のテストで得点するためには課題文(本文)に加えて、問題文の正しい読み方が必要です。

以下では、問題文の読み方、設問への適切な答え方について、私としての考えを述べながら、解説します。

「本文の言葉を使って」はかなりのヒント

とくに中学生までのテストでよく目にする文言で、場合によっては高校生の方も目にするかもしれない表現として「本文(中)の言葉を使って答えなさい(書きなさい)」というものがあります。

これは、一見制約のように見えて難しく感じる人も中にはいるかもしれませんが、実はかなりのヒントであり、この一言があることによって設問の難易度はかなり下がります。

というのは、よほど難しいテストを除いて、ほとんど書き抜きで足りるからです。

もちろん、文末表現は少し変える必要があるでしょう。

例えば、「どういうことか」と聞かれていたら「~ということ」という形にして、「なぜか」と聞かれていたら「~から」という形にする必要はあるでしょう。

また、答える要素が2つある場合にはそれを並列の形で書く必要があり、例えば「Aであり、Bであるから~ということ」という形にして答えるとよいでしょう。

ここで重要なのは「自分独自の改変(アレンジ)をできるだけ加えないこと」です。

加えるとしても必要最小限度にとどめ、本文の用語や表現をなるべく使用することがポイントです。

「本文の言葉を使って」の問題の復習のヒント

このタイプの問題は、復習の仕方がほぼ決まっているともいえます。

なぜならば、上記の通りほぼ抜き出しの問題であるため、自分で考えてアレンジする必要がほとんどありません。

そのため、本文のどこから抜き出したのか、ということを調べるだけでよいでしょう。

例えば、本文の言葉で解答に使用するとされている部分にマーカーペンで印をつけさせ、視覚的に解答根拠の場所を明示するようにしています。

国語が苦手な人は、課題文中に書かれている要素の重要性の違い(重みづけ)が見えていないことがほとんどであるため、マーカーペンを使って重要個所と、読み飛ばしても大丈夫な個所とを分けることには結構教育上の意味があると考えています。

重要なことは「いかに迅速かつ正確に答えを出すか」ということです。

本文の言葉を使って答える設問の場合には、いかに抜き出して少しアレンジする箇所を、最短の時間で正確に見つけるか、にかかっているため、そのための反復練習と復習が必要です。

「どういうことか」と答えさせる問題への対処法

課題文に下線が引いてあって、その下線に対して問題文で「傍線部1はどういうことか、説明しなさい」と問われることが結構あります。

そして、問題によってはそれだけしか書いていないことも多いですが、この場合も問題文の言わんとしていることを正確に把握することが大前提です。

このような場合には、まず傍線部を要素に分解して論理的に読みます。

分解の仕方はいろいろ考えられますが、まずはシンプルに「主語・目的語・述語」という文の骨格と、「修飾語」という飾りの部分に分けてみることをお勧めします。

そうしたうえで、修飾語が骨格部分(主語・目的語・述語)のどこにかかっているのか、ということを考えます。

要素に分解した結果、「AによってBである一方で、CによってDになっている」とか「AがBであるのはCである」などというような構造が見えてくれば、視界は良好でしょう。

そして、本文からAやBやCに相当する内容を書き抜き、必要に応じて少し形や表現を変えて、解答を作成します。

この解答作成にあたっても、最初はAやBやCという記号を用いて、型(テンプレート)を作成し、それに当てはめることが有効です。

例えば、解答のテンプレが「AはBである一方で、CはDであるということ」ならば、それぞれAやBに当たる内容を別個に考えて、後で合成します。

このように、実際かなり複雑な課題文の記述をできるだけシンプルに捉えることが、記述問題の対処法として大変有効です。

「なぜか」と答えさせる問題への対処法

考え方は「どういうことか」と答えさせる問題への対処法とほぼ同じです。

ただ、聞かれているのが「因果関係」であることには留意が必要です。

そのため、文末表現は「から」を使いますし、また「から」にうまくつながるように課題文から理由に相当する内容を持ってくる必要があります。

なおこの場合も、上記で言及した「テンプレ」に当てはめるという手法が使えます。

そもそも、かなり長くて複雑な解答を何の準備もなく、いきなり書き上げることはかなり難しいです。

したがって、「AはBであるためCになるから」とか、「AはBであるとともに、Cだから」などといった型(テンプレート)を作成して、それを手掛かりに問題への解答を試みてください。

もちろん、それでも間違うことはあります。

しかし、その場合はAやBといった要素の抜き出しに問題があったのか、それともテンプレ自体に問題があったのか、というように問題の所在を切り分けることができます。

このことが、国語の読解・記述における「再現性」につながります。

心情説明問題への対処法

小説(物語文)では、しばしば登場人物の心情を説明させる問題が登場します。

この心情説明の仕方には、形式があることは意外と知られていないようです。

もちろん知っている人も多いでしょうが、念のため書きますと2つの要素が必要です。

1つは心情の理由・根拠です。

もう1つは、心情語(心情を端的に表す語)です。

例えば、心情の理由・根拠が「XがYにAをされたこと」であり、心情語が「嬉しくなった(プラスの感情)」ならば、解答の内容は「(Xは)YにAをされたことで嬉しくなったから」になります。

もちろん、心情の理由・根拠はほかにもあるでしょう。

例えば、「Xは今までAだと思っていたが、Bがきっかけで、Cだと思うようになったから」とか「XはAだと思う一方で、Bだとも思っているから」というのもありうるでしょう。

重要なのは、ここでも上述したテンプレを作って当てはめることです。

シンプルな作業の繰り返しによって、解答の作り方や答え方を頭や手や体に覚えさせることが何よりも大事です。

また、心情語については、語彙力勝負だとしか言いようがありません。

ただし、最初はプラスの心情=嬉しい、マイナスの心情=悲しい、ということだけからスタートしても構いません。

そこから、ほかの言い方や表現技法を学んでいけば、記述できる内容は大幅に広がるでしょう。

各論:心情の変化の説明方法

パターンはいろいろありますので、ここではよくある「心情変化」について記述のテンプレを紹介します。

心情変化では、次の3つの要素が重要になります。

1つ目は、変化する前の心情です。

2つ目は、心情が変化したきっかけです。

3つ目は、変化した後の心情です。

上記の要素をテンプレにすると、「最初はAだと思っていたが、Bがきっかけで、Cだと思うようになった(から)」というものです。

このテンプレがないと、上記3つの要素のうちどれかが脱落する可能性が高いです。

番外編:複数資料、生徒の話し合い

最近は複数資料を読み比べて答えさせたり、生徒の話し合いを題材に問題が設定されたりすることも増えています。

この場合も、解答根拠を課題文に求め、抜き出しと若干のアレンジが基本となることは言うまでもありません。

なお、この場合も2つ目(3つ目)に提示された資料からも解答根拠を探すことや、問題文(生徒の話し合いの内容も含む)をしっかり読み込んで、およその解答内容にあたりをつけることも重要です。

人によっては、空欄だとか問われている箇所にのみ注目し、その他の部分は読まない(あるいは読み飛ばす)こともあるらしいですが、これは大変もったいないです。

特に、生徒の話し合いの空欄を埋める問題では、空欄前後の話し合いの内容が解答根拠を探すうえでの大ヒントになることが多いため、話し合いの内容もしっかり読みましょう。

呉市の家庭教師の白井としての取り組み

国語の読解・記述指導を軸に据えて、なるべく再現性のある読解・記述力をつけさせることが、生徒さまの学力や将来に寄与すると考えている呉市の家庭教師の白井では、設問文はもちろんこと、問題文の読み方も大事だと指導しています。

国語は、よく「勉強の仕方がわからない」とか「勉強しても無駄」だとか思われやすい科目ですが、勉強法を工夫することで再現性をもって国語力を高めていくことができます。

小道具として、上述したマーカーペンや色ボールペンなどを用い、なるべく視覚に訴えかけるような学習法を指導しています。

ただ、本質は「違う文章が出てきても、迅速かつ正確に解答を作れること」であるため、上述した小道具を用いながらも、頭を使って自分で理解しようとすることが何よりも重要であることは言うまでもありません。

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