中学受験新演習国語の補助教材

中学受験国語の教え方の難しさ

中学受験新演習(エデュケーショナルネットワーク)は、非常に分厚いシリーズで、中学受験指導の基幹となるような教材です。

ただ、使用する前提として、それを使って学習する人が「基礎基本的な思考力」を身に着けていることが求められています。

 

例えば、算数でいえば、問題の題意を書き出したり、図にしたり、といった「常識」は当然あるものとされています。

ただ、算数に関して言えば、教え方に関して、まだわかりやすいのではないかと思っています。

補助教材も豊富にありますし、それらには、どのように教えたらよいのか、というマニュアル的なものまでついているからです。

 

しかし、国語はどうでしょうか。少し、おいて行かれているような気がします。

また、教師自身がうまく教えられたとしても、できれば家庭学習(保護者の方の指導)にも反映させたいですよね。

 

実際、私もいろいろな(副)教材を試してみて、生徒様の反応を見ながら、少しわかってきたこともありますので、

ここに記載しておきます。

「田代式」にみる、指導法の具体例

私が最も前から参考にしているのが、「田代式」です。

正式な書名は「田代式 中学受験 国語の「神技」(田代敬貴)」であり、Amazon.jpなどでも売っています。

この本では、国語の力を「読む力」と「書く力」とに分類したうえで、それぞれをどう伸ばすべきかという指導法の具体例が書かれています。

例えば、「音読」。

時間制限を設けて音読することの重要性が説かれています。

 

また、書かれている内容を映像化(イメージ化)することについても触れられています。

実際の過去の中学受験国語の問題も紹介されていますから、それを題材に何を教え、何を学ばせるべきかがわかります。

 

いつも思うのですが、こういうマニュアル(メソッド)系は、読む側に具体化する力、抽象化する力が求めています。

したがって、田代式を読んで、明日から国語がうまく教えられるようになる、というものではありませんが、良いきっかけにはなります。

有名な出口式もおすすめ

実際に使用してみて、手ごたえを感じているのは出口式です。

問題集形式となっているのが、田代式との違いです。

したがって、普通に購入して解かせるだけでも、結構な効果が期待できます。

出口式では、論理すなわち文法事項を根幹において、国語の文章を理屈立てて読めることを目指しています。

個人的には、国語の文章に対する考え方は、田代式が一番バランスが取れていてよいと思うのですが、田代式を補完する(ないしは具体化する)ものはどうしても必要です。

その意味で、出口式で具体的な論理に触れることは、実に有意義であると思っています。

お絵かきトレーニングもおすすめ

お絵かきトレーニングは、田代式でいわれていた、「イメージ化」の技術を磨くのにうってつけの本です。

この本では、文章を絵にする問題と、絵を文章にする問題との両方が取り扱われています。

また、本書ではかなりのスペースを使って、筆者の国語指導に関する考え方が触れられています。

やはりというか、エッセンスとなっている考え方は、田代式や出口式とそう変わるものではありません。

これは、本書が決して独りよがりではなくて、どの人から見ても「変わらないもの」をしっかりとらえているからであると考えます。

現在の指導例

とはいっても、実際に文章を読んで設問に答えるという「オーソドックスな訓練」もまた重要です。

したがって、私としては授業にメリハリを持たせるためにも、次のような配分をしています。

 

まず、宿題としては音読練習(時間を測る)など、教師がいなくてもきちんとできることを期待できるものを課します。

そして、まずはその確認として、音読テストをしてみます。

時間内に読めるか読めないかということだけで判定するので、基準は本人さんにとっても明確なはずです。

 

そして、論理国語かお絵かきトレーニングかのいずれかを1時間くらい取り組んでもらいます。

その際に教師は、添削だけではなくて、適宜質問をしたり、理解が怪しいところは類題で聞いてみたりするなどして、なるべく記憶に残るようなお手伝いをします。

そして、最後の30分くらいは読解問題に費やします。

読解問題は、時間制限を設けたうえで行います。

また、読む素材として時間制限がしっかり設定されているものを使用したい場合には、いわゆる「銀本」も有効です。

私の場合は、こちらの銀本か、中学受験新演習の練習問題かのいずれかを文章問題の素材として使用しています。

※銀本の場合には、出題形式や難易度等の見極めもある程度いります。

そして、時間が来たらいきなり正解を言わず、ヒントを出して解けそうな問題は正解を出してもらいます。

そのうえで、添削をして、大体これで2時間といったところでしょうか。

最後に

上記はあくまで一例です。

ただ、一例であっても、そこに含まれているエッセンスはくみ取ってほしいです。

ほかにも類書はあるでしょうが、国語の場合は算数ほどラインナップは豊かではないと思います。

 

したがって、当てがないという方は、まずこちらで挙げたものを参考にして、アレンジを加えていくのが実は最短ではないでしょうか。