家庭教師と生徒さんの相性について
家庭教師は、基本的には1対1の個別指導の形式をとります。
そのため、当たり前ではありますが、教師と生徒さんの相性はとても重要です。
しかし、「相性」という言葉は、結構曖昧であり、その内容をはっきりとさせる必要があります。
今日は、呉市の家庭教師の白井が考えている、教師と生徒さんの相性について、また、理想的だと考え目指している教師像について、書いていきます。
同じことを教えるにしても・・
学校の勉強や受験というのは、やることが決まっているため、考えようによってはとても簡単でシンプルなものだとも言えます。
しかし、実際、自分が勉強してみても、また生徒さんに教えるという立場になってみても、その簡単でシンプルそうなものが、実は結構苦労するものだということもわかります。
というのは、確かに勉強すべき内容は決まっていますが、それをどうやって学ぶか、学んでもらうか、という道筋はいくつもあるからです。
具体的には、誰にどの参考書が向いているのか、その参考書や問題集は、どのくらいのペースで進め、どのくらいの頻度でチェックするのがよいのか、ということはまさに人それぞれです。
そのため、どうしても必要になる作業が生徒さんの性格の把握です。
自分が勉強する場合には、自分自身の性格に合った勉強ルートを考えることが重要ですし、こうして家庭教師や1対1個別指導塾として生徒さんに指導する場合には、生徒さんの性格に応じた勉強ルート、ルーティンを考えることが大切です。
具体例1:自宅で学習することが難しい生徒さん
家庭学習とは言いますが、実際に過程で学習する習慣をつけることは容易ではないことがあります。
それには、いろいろな要因がありますが、家庭にはいろいろな勉強への集中を阻害する要素が多い(例えば、ゲームやスマホ、テレビなど)からだといえます。
もちろん、家庭学習をしてもらったほうが、そうでない場合よりも学力は伸びます。
しかし、現実にはなかなか難しい場合もありますので、教師としては、毎週の授業という限られた時間(と、学校での学習も含めて)において、生徒さんにどうやって効率的に学力を身に着けてもらうか、ということを考えなくてはなりません。
そこで、教師として考え、考え中なのは、生徒さんに買っていただいた教材のどこの部分をその日するのが、一番生徒さんにとって、弱点を自覚し、修正するうえで有用なのか、ということです。
※勉強計画の作成といってもよいでしょう。
時間が限られていますから、すべての部分をするわけにはいかないため、(教材をすべて何度もやってもらった場合と比較して)妥協が必要になりますが、そこをどう工夫して結果(点数)を最大化するのか、というのが家庭教師としての必要な仕事だと思っています。
具体例2:生徒さんの授業中における発言量(発信量)に対する工夫
生徒さんが授業中にどれくらい話してくれるか、不明な点についてどれくらい自覚したうえで、教えてくれるか、ということは人によって全く違います。
ある生徒さんの場合には、教師に対していろいろと質問を投げかけてくれて、納得したうえで問題に取り組んでくれるという一方で、別の生徒さんの場合には、自分でなかなか「ここがあやふやだ」「ここがわからない」ということを言ってくれることがありません。
このように、生徒さんのタイプが異なる場合、教師としては、異なる対応をすることが必要だと思っています。
まず、いろいろと質問をしてくれる生徒さんの場合には、教師は生徒さんの状態が非常によくわかるという点で、とても助かります。
一方で、あまりたくさん質問に答えていると進むのが遅くなりすぎてしまいますから、そのあたりは、説明する量や、説明する必要性について、生徒さんとコミュニケーションをとりながら、考えていく必要があります。
また、反対に質問していただく量が少なく、生徒さんの理解度が必ずしも明確になりづらい場合には、まずこちらから、いろいろと質問を投げかけてみて、生徒さんの状態をはっきりさせることから始めます。
この場合、理解が十分ではない状態で、先先進んでしまうことがリスクですから、生徒さんの考えているペースよりも若干遅めのペースにして、理解を定着させることの大切さを学んでもらいます。
このように、生徒さんがどれくらい話してくれる人なのか、というのは家庭教師や1対1個別指導において、重要な要素となり、生徒さんをよく観察し、その人柄・性格に応じた指導をすることが重要な要素をなるというわけです。
相性というものについて
上記のように、教師としては生徒さんに応じてスタイルを変えることができる、ということがそうでない場合よりも理想的だということです。
しかし、そうはいっても相性というものは、あると思っています。
例えば、長時間椅子に座っているのが苦手だったり、あるいは授業中にふざけすぎてしまったりするという生徒さんの場合には、特別な対応が必要になります。
もちろん、教師としては、指導できる生徒さんの幅を広げていくことが重要ですが、それでも、対応しやすい生徒さん、対応が難しい生徒さんというのは、どうしてもあります。
呉市の家庭教師の白井にいらっしゃる生徒さんに関して言えば、教師と相性がいいのは、おとなしい方、あるいは、積極的に学ぼうという意欲がある(が、恥ずかしがり屋でもあるため、集団塾で質問してくのは難しい)という方であることが多いです。
総括:相性の合う教育サービスを利用しよう
教育サービスをうまく活用するコツは、時間の密度をなるべく高めようと考えることです。
たとえ、見かけ上の料金は安かったとしても、その時間中に生徒さんが得るものがなかったり、十分ではなかったりしたら、結局は損になってしまいます。
家庭教師や1対1個別指導塾は、確かに人件費はかかりますが、生徒さんの性格やタイプに応じて、教師がスタイルを変えていくことができる、教育サービスだともいえ、生徒さんを伸ばしやすい環境です。
呉市の家庭教師の白井は、これからも、生徒さんに応じた教育というものを、追求していきたいと思っています。