人権作文、税の作文徹底攻略

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呉市の中学校の課題でよく出されるのが、「人権作文」や「税の作文」といった作文課題です。

これら夏休みの宿題も対処しているのが、呉市の家庭教師の白井です。

毎年、これら作文課題で大変な生徒さんがいらっしゃり、作文の構成を考えたり、作文を添削したりしています。

ただ、入賞を狙うならともかく、「出せればよい」というくらいであれば、人権作文も税の作文も簡単です。

以下では、「人権作文」と「税の作文」に絞って、これら作文のポイントをご紹介します。

作文の基本

良い作文を作ろうと思ったら、重要なのは「これまでよいとされてきた作文を真似ること」です。

もちろん、内容をそのままコピーして出すことは厳禁ですが、構成やアイディアなどは、参考にしなければなりません。

例えば、「人権作文」や「税の作文」でいえば、毎年入賞作品がネット上に公表されており、それらには共通点があるように思われます。

参考:法務省:全国中学生人権作文コンテスト

参考:国税庁:税の作文(中学生・高校生)

 

これら公表されている入選作品を分析して、「どういうテーマで書いているか」ということや「どういう内容をどういう順序で書いているか」という事を分析します。

また、そのうえで自分なりのテーマを考え、調べ学習もしたうえで作文を書いて、それを家庭教師や塾の先生に添削してもらう、というのが王道です。

ただし、実際には「時間がない」という方もいらっしゃるでしょう。

※例えば、呉市の中学校の夏課題は、9月1日などではなくて、8月下旬の登校日に提出することになっていることもあります。

 

そのため、もっと具体的な構成例も紹介します。

「人権作文」攻略

人権作文では、「自分の日常で感じた人権の大切さ」などについて、書くことが求められています。

これも踏まえて、どのように書くのかという例を示します。

  1. 最初の意味段落では、「その人権事案について無知だった自分」を描く:例えば、LGBTQの人々について、自分は今までほとんど何も考えずに暮らしていたこと、など。
  2. 次の意味段落では、「その人権事案について、興味を持つきっかけ」を描く:例えば、LGBTQの人々が、身近や身内にいたことに気が付いた、など。
  3. 次の意味段落では、「その人権事案について、自分なりに考えたり調べたりしたこと」を描く:例えば、世界にはどんなLGBTQの人々がいるか、身近なLGBTQの人々はどんなことで困っているか、など。
  4. 最後の意味段落では、「その人権事案について、これから自分はどのように向き合い、行動していきたいか」ということを描く:例えば、これからはもっと想像力を働かせ、LGBTQの人々の悩みや痛みに寄り添っていきたい、など。

もちろん、上記のようにLGBTQの人々を題材に書く必要は必ずしもありません。

他のテーマで言えば、「出生前診断」や「障碍者福祉」、「子どもの人権」などもホットなテーマであり、これらのテーマをいかに具体的かつ身近な例で説明するかどうか、ということがポイントのようです。

ただ、入選などを狙わないのであれば、上記で必要な具体例は必ずしも自分の近くで起こったことでなくてもよいと思います。

ニュースで見聞きしたことや、友達から聞いた話など、やや遠い距離間であってもよいでしょう。

「税の作文」攻略

税の作文では、要するに「税の大切さ、納税の必要性」について、書くことが求められています。

人権作文と較べて、意見や主義主張が異なることもある税ですが、ここではあくまで国税庁に提出するという事を考えて書く必要があります。

 

税の作文でも、書き方は人権作文と同様です。

以下に、どのように書くのかというアウトラインを示します。

  1. 最初の意味段落では、「税についてのこれまでの認識や世間一般の認識」について書く:例えば、税金の負担が大変だ、とか消費税ってなぜあるんだろう?と疑問に思った、など。
  2. 次の意味段落では、「税について、自分が興味を持ったきっかけ」について書く:例えば、災害が起こった時、災害が起こりそうなときに救援が来るのはなぜだろう?と考えた、など。
  3. 次の意味段落では、「税について、自分なりに考えたことや調べたこと」について書く:日本や外国の過去の事例や、導入されている税制について、なにか1つ(消費税でも可)書く。
  4. 最後の意味段落では、「税について、中学生としてどのように今後向き合っていくか」について書く:将来の納税者としての意気込み、税を大切にしたい気持ち、など。

なお、上記の例は中学生にとって身近だといえる「消費税」を取り上げていますが、入選を狙うならば、消費税のようなメジャーな税ではなく、調べないとわからないマニアックな税制のほうが良いでしょう。

これらについて、周りの大人のほうが詳しいので、保護者の方や家庭教師・塾の先生に聞いてみるのもいいかもしれません。

また、過去の入選作品では、外国の税制の失敗例や、森林環境税(新しい税制)が取り上げられていますから、現在のホットなテーマが何なのか、はやりなどを考えてもよいでしょう。

 

税の作文は、人権作文と較べて文字数も少なく、またテーマも必ずしも身近な例は必要ないことから、書きやすいと思われます。

もし、それでも難しそうならば、家庭教師・塾の先生など、詳しい人に構成や例を考えてもらう、というのが良いでしょう。

添削の必要性?

もしも、よりよい作品を完成させようと思った場合には、添削が必要になります。

添削は、ChatGPTなどのAIにやってもらうことも一応はできますが、人権作文や税の作文などテーマや「正解の形式」がほぼ決まっている作文の場合には、家庭教師・塾の先生のほうが良いでしょう。

そのうえで、過去の入選作品と比較してもらう形で、自分の作品のテーマや具体例の描き方について、見てもらうのが良いと思います。

 

ただし、「出すこと」だけが目的の場合には、そこまでする必要はないと思います。

誤字や脱字、あるいは情報の誤りなどについて気をつけておけば十分です。

総括:夏休み課題の作文対策

このように、「作文」というのは実は、「正解」がほぼ決まっているのことも多く、その意味で難易度は実はかなり低いのです。

なお、ここでは取り上げていませんが、広島県の公立高校入試における国語の作文問題はもっとその傾向が強く、ほぼ考えることなしで書くことができます。

参考:令和6年と令和5年度の公立高校入試の作文解説

 

また、「人権作文」や「税の作文」でお困りの方は、呉市の家庭教師の白井など、家庭教師・個別指導塾の先生(国語、小論文担当)に聞いてみるとよいでしょう。

このような対応はどうしても個別的にならざるを得ませんが、頼めば対応してくれるはずです。

 

私の生徒さんも、これまで何人分か手伝ったことがあり、作文の書き方もほぼ決まってきました。

興味のある方は、ぜひお問い合わせいただければと思います。