広島県公立高校入試の過去問・過去問演習

投稿者:

広島県公立高校入試において、過去問演習をすることの重要性は増しています。

それは、「一般枠」において、当日の学力テストの占める割合が全体の60%と高く設定されているからです。

自己表現の20%と合わせれば、8割もの要素が当日に決定することとなります。

 

確かに、呉市の公立高校は、呉三津田高校をはじめ、倍率はそこまで高くはありません。

※例外といえば、呉市立呉高校で、例年呉市で最も高い倍率での戦いとなることが多いです。

しかしながら、それでも油断していると不合格になる恐れもありますし、なにより高校入試はそれまでの学習事項の総まとめ的な問題です。

そのため、それらを無難にクリアしていくことが、そのあとの高校での学習に影響します。

 

さて、以下では上記を踏まえて、次の2点について書いていきます。

  1. 広島県公立高校の過去問は、どういうものを買えばいいのか?
  2. 過去問演習は、どれくらいを、どうやってやればいいのか?

呉市の家庭教師の白井としての過去の指導の経験、蓄積も踏まえて書きますので、参考になることもあるかと思います。

広島県公立高校の過去問のバリエーション

多くの出版社から、広島県公立高校の過去問が出版されており、呉市内の一般書店で購入が可能です。

それらを購入するうえでの注意点や、結局どれを買えばいいのか、ということですが条件は2つあります。

  • 入試問題の省略がないか、できるだけ少ないこと:国語の文章や社会の資料などが、著作権の問題などにより省略されていることがあり得ます。
  • できるだけ多くの年度が載っていること:広島県の傾向は確かに変化はありますが、多くを演習できるに越したことはありません。

過去にさかのぼる、ということに関しては、例えば5年分載っている過去問のバックナンバーを購入するということも考えられますが、それらはプレミア価格となっていることもあります。

 

そのため、新品を購入するならば、1教科ずつにまとまっている過去8年分の問題集を1教科ずつ5教科分購入することがおすすめです。

また、家庭教師の先生と一緒にやる場合には、先生用に(とりわけ国語の場合には役立ちます)もう1冊、5年分が載っているシリーズを購入しておくとよいでしょう。

 

なお、広島県公立高校の過去問は1冊1冊がとても安価で販売されているため、これだけすべて購入しても5,000円前後かと思います。

入試合格のための投資として、買っておくには十分な価値があります。

ちなみに、解答解説については、どの出版社のものを買っても、詳しさやわかりやすさに大差はないものと思われます。

※この辺りは、塾や家庭教師の先生に教えてもらって、学んでいくのが良いかと思います。

補足:プリント形式の過去問の活用法

呉市内の書店を見てみると、本番の試験用紙を再現したプリント形式の過去問も販売されています。

これについては、購入する場合は直前など(具体的には1月2月)が良いと思います。

なぜなら、プリント形式は確かにリアル感はありますが、掲載年数が他と比べて少ないことや、プリントのためばらばらに散逸しやすい、といった欠点があります。

 

そのため、本番の試験用紙の使い方を気にするくらい、学力レベルが完成した段階で、プリント形式に移るとよいと思います。

 

ちなみに、プリント形式の過去問(広島県公立高校の過去問)は、1部がとても安価です。

そのため、コピーして再利用するよりも、思い切って2部や3部まとめて購入したほうが、かえって経済的とさえ言えます。

※呉港高校や清水が丘高校、武田高校などの私立高校の過去問は高めな設定となっていますが。

過去問演習の始め方、やり方

過去問演習ですが、始める時期としては、早ければ早いほどよい、というのはどの入試でも同じです。

ただ、始めるにあたっては過去問を解くための土台ができていなければなりません。

 

土台というのは、国語における漢字や最低限の語彙、数学における計算力、英語における単語力、文法知識、理科における知識、計算力、社会における用語知識などです。

それらを活用して、記述問題を解いていきますので、もしこれらが未完成だったり、未習の内容がある場合には、それに対応してから過去問演習をするとよいでしょう。

※数学など、ある程度大問、設問によって問題の内容が違う場合には、未履修の内容は飛ばしてやるとよいでしょう。

 

過去問演習に当たっては、自分の志望校のレベルも想定して、「絶対に正解しないといけない問題」と「できれば正解して差をつけたい問題」と「正解できなくても仕方ない問題」に仕分ける作業が必要です。

とはいえ、そういう作業は学生1人ではなかなか難しいですから、家庭教師の先生や塾の先生にやってもらったほうがよいでしょう。

一般的に言えば、呉市内の公立高校に合格したい場合、数学の問題の大問1と2はほぼ満点を目指し、かつそれ以降の大問では(1)を正解できるようにすることを推奨します。

 

また、過去問演習では高得点をとることももちろん重要ですが、それ以上に苦手分野、未知の分野などがあったら、「新研究」などの基礎教材に戻って穴埋めすることが必要です。

過去問をやって、基礎教材に戻り、それをまた過去問で試す、というサイクルが理想的です。

記述問題・資料問題への対処法

最近は記述量が減ってきましたが、それでも最近の広島県入試のトレンドは、記述問題・資料問題です。

これは、大学入学共通テストの内容を前提とした全国的な傾向なので、これからもしばらく続くと思われます。

 

記述問題では、何を書けば何点入るのか、ということが分かりづらく、自習をする上での障壁となりがちです。

このあたりが、塾や家庭教師の先生と一緒に学習するメリットだともいえ、先生に採点してもらったり、アドバイスをもらうことができます。

しかしながら、1人で学習する場合には、学校の先生に相談するのがよいでしょう。

 

なお、一般的に言えば、社会の資料問題では、問いに「資料1を踏まえて、○○について書きなさい」とあるならば、「資料1から~ということがわかる。そのうえで、~である」というような形式で書くと安定します。

※長い記述問題は、無理して1文で書こうとする必要はなく、2文に分けて書いたほうが自然な日本語にしやすいです。

過去問は何周でもやるべき

過去問は、「1回やって終わり」では非常にもったいないです。

むしろ、(自己)採点した後が本番で、自分の弱点が直っているのかどうかを確認するために解きなおしをするべきです。

なお、全体を時間を測って解くということも、重要で、時間配分を考えながら解くことも必要です。

※とりわけ、時間が足りなくなる可能性が高い科目(国語や数学、英語など)は、時間配分も考える必要があります。

 

つまり、過去問は苦手分野の確認、克服、時間配分のテストに至るまで、使って使い倒す必要があります。

過去問8年分×5科目分だと結構な分量になりますが、すべてをこなすことでかなりの力が付きます。

※また、だからこそ開始タイミングは早ければ早いほど良いのです。

総括:過去問演習ではサポートを受けることが重要

過去問演習は1人でもできないことはありませんが、家庭教師の先生や塾の先生のサポートがあったほうが絶対に良いです。

添削だけではなくて、苦手分野の発見、自分が今解くべき問題の選別までをやってくれるからです。

 

呉市の家庭教師の白井としては、今年も高校受験生の方がいらっしゃいますので、志望校合格まで全力でサポートしていきます。

その成果や、その過程の中でなにか発見があれば、またこのHP上でお知らせしていこうと思います。