英検3級に合格した中学生が準2級に合格するための勉強法案【呉市の中高生必見!】
英検は、現在大学入試やその他入試において、活用がされている資格試験であり、学生からの人気も高い検定です。
また、最近は小学生から英語の授業があるため、英検に初めて挑戦される方の年齢は下がっているような気もしますし、また、小中学生の方でより上位の級を目指されるかたも、結構増えているように思います。
呉市においても、英検合格に向けた指導を行っている学習塾や家庭教師は多く、また呉市の家庭教師の白井においても、英検の受験を推奨し、またサポートしています。
そこで、今回の記事では、(普通の)中学生が、英検3級合格後、準2級合格を目指すには、どのような参考書を使い、どのような学習をすればいいのか、ということについて、私なりの考えをまとめようと思います。
英検準2級合格のメリット
英検準2級に合格すると、3級合格よりもさらに大きなメリットを享受できます。
例えば、大学受験では、英検準2級に合格していると、主に私立大学(関関同立や産近甲龍など)の入試で、加点してもらえたり、一定の点数を取ったものとみなしてもらえたります。
※もちろん、大学入試まで考えるならば2級や準1級の合格も目指すべきですが。
また、中学受験についても英検準2級にはメリットがあり、呉市の小学生の方は、広島市内の私立中学を受験されることもあると思うのですが、英検準2級に合格していると、加点してもらえる制度を採用している学校が結構あります。
※例えば、安田女子中学や広島女学院中学など。
そのため、英検準2級合格は、様々な受験にチャレンジするうえで、非常に重要な要素であり、中学生のうちから、英検は意識してもらいたいと思っています。
英検3級合格の目安から考える
英検3級は、新学習指導要領施行までは、中学卒業レベルの英語力と考えてほぼ間違いないとされてきました。
しかしながら、小学生から英語学習が始まったことがきっかけとなり施行された、新学習指導要領のもとでの中学英語は、なかなか難易度が上がり、必ずしも3級相当の英語力では対応できないものも含まれるようになっています。
一方で、現実の呉市の中学生の英語の学習状況を考えると、3級合格というのは、「学校の授業についていけている」レベルだと考えて大丈夫だと言えそうです。
※教科書の内容はハイレベルになりましたが、中学生がそれに合わせてハイレベルになったかというとそうでもなさそうです(これまでの家庭教師としての経験上)。
さて、英検3級には、比較表現や受動態、関係代名詞のような中学英文法の重要部分が含まれています。
また、単語としても「英検3級 でる順パス単 5訂版」や「高校入試 でる順ターゲット 中学英単語1800」(いずれも、旺文社)をご覧いただければ、中学の教科書等でよく出てくるものが出題されているということがわかると思います。
これら、文法事項と単語を踏まえ、読解と英作文、リスニング(そしてスピーキング)ができるという方が、英検3級に合格されています。
英検準2級に必要なスキル
英検準2級に合格するためのスキルとしては、目安は高校生としての基礎的な英語力ということになります。
単語力や文法の知識、英文読解や長文読解、リスニング、スピーキングに求められるレベルも3級より上昇しています。
そのため、(呉市の公立中学にお通いの)学生さんからすると、先取り学習が必要になる、というわけです。
先取りする内容は、上記で述べた「単語」「文法」「英文読解(英文解釈)」「英作文」「長文」「リスニング」「スピーキング」となります。
これらを身に着けるには、学校の授業だけでは足りず、プラスアルファの学習が必要となります。
以下は、必要な参考書の候補です。
英検準2級合格のための参考書ルート
英単語・熟語
英単語・熟語としては、英検専用のものでいえば、「出る順パス単」(上述)があります。
級別になっており、準2級用のものを購入し、週に200-300wordsくらいのペース(1週間のうちで、5日単語の勉強をするとすれば、1日当たり40wordsから60wordsペース)で覚えていきます。
覚え方としては、赤シートを活用し、覚えている単語と覚えていない単語を区別し、□欄にチェックや記号を入れていくとよいでしょう。
また、パス単の場合には、アプリ(英語の友)で音声も再生できますので、そちらで音読練習をしてみるのもよいです。
なお、パス単以外の一般的な英単語帳、英熟語帳を用いても大丈夫です。
英検準2級相当でいえば、「必携英単語LEAP(竹岡広信)」や「ターゲット英単語シリーズ」「ターゲット英熟語」、また「速読英単語」「速読英熟語」などがあります。
いずれにしても、英単語帳はたくさん購入するのではなくて、1冊(または熟語帳とあわせて2冊)を完璧にすることが重要です。
英文法・英文読解
英文法については、中学内容を今一度復習し、完成度を高めることに加え、高校の英文法も取り入れる必要があります。
また、英文法を実際の読解に生かすために、英文読解の練習も必要になります。
そのうえで、最適な参考書としては大岩先生のお書きになられた「大岩の一番はじめの英文法(東進ブックス)」や「やさしい高校英語(Gakken)」などです。
これらをインプット用の教材として、アウトプット用の教材としては、「とってもやさしい英文法」「とってもやさしい英文読解」(いずれも旺文社)などを活用します。
長文読解
長文読解については、英検準2級では、独特の出題形式もあることを考えると、過去問や予想問題集でよいと思っています。
ただ、どうしても躓きがちである場合には、「基礎英語長文問題精講(旺文社)」「関正生のThe Rules英語長文問題集1(旺文社)」や「関正生の英語長文ポラリス0(KADOKAWA)」「英語長文レベル別問題集1,2(東進ブックス)」などを挟むとよいでしょう。
上記長文問題集は1冊で十分です。
長文演習は、ただ冗長にやっても仕方がないので、「音読」や「全訳(すべての問題でなくてもよい)」「自分で下線を引いて訳す」「要約」などを組み合わせて、英文の情報を素早く、正確に理解できるようにしてください。
英作文
英検準2級の英作文は、3級におけるそれよりも分量的に増しています。
中には、「何を書いたらいいのかわからない」という生徒さんも多いと思います。
そのため、下記の竹岡先生の本と迷いましたが、「英検準二級最短合格!英検準二級ライティング完全制覇」という、英検専用の英作文の本がおすすめです。
ところで、英作文といえば、竹岡広信先生が著名です。
確かに、準2級の英作文はそこまで難易度が高くありませんが、将来的に竹岡先生の参考書で英作文の練習をしていくことを考えると、竹岡先生の本を準2級段階で取り入れてもよいと思っています。
※ただ、準2級プラスまたは2級挑戦のタイミングのほうが無理がないかもしれません。
竹岡先生の英作文の本としては、「基礎英作文問題精講(旺文社)」や「竹岡の英作文が面白いほど書ける本(KADOKAWA)」などがあります。
これは、両方買ってもよいのですが、どちらか一方をということになれば、前者のほうが自由英作文向きかなと思っていますので、そちらを買ってください。
※最終的には、両方とも買うことになるとは思います。
リスニング
リスニング力をつけるには、音読やディクテーションを徹底することにありますから、参考書もそれに適したものを活用するとよいです。
なお、音読は上記長文演習でもしましたから、人によっては教材を追加する必要はないかもしれません。
ただ、もし追加する場合には、「高校英語リスニングをひとつひとつわかりやすく(Gakken)」や、「大学入試はじめのリスニングドリル(旺文社)」がおすすめです。
スピーキング(面接)
スピーキング対策は、過去問で十分だと思われます。
というのは、ここまでの参考書で音読や英作文など、スピーキングに必要な要素は網羅しているからです。
なお、過去問をする場合には、録音したり文字起こしするなどして、自分の話した内容を添削し、添削してもらうようにしてください。
意外と、文法的なミス(三人称単数現在のsの付け忘れや、複数形単数形の区別など)、単語のミス(英作文のミス)をしていることもあるでしょう。
そのため、理想は家庭教師の先生や個別塾の先生に面接官役をしてもらうなど、サポートをしてもらうとよいでしょう。
過去問・予想問題集
過去問は、ボリュームがあるもののほうが良いと思っており、その意味では、教学社の出版している、英検赤本シリーズがおすすめです。
もちろん、旺文社の英検過去問集でもよいのですが、教学社のほうが、
- 1回分、過去問が多く載っている。
- リスニング音声の視聴期限が長い。
という点で、優れているように思います。
なお、過去問そのものの解答解説はどの本でも大差はないものと思っています。
また、予想問題集もしておくと、最新の傾向を踏まえた問題演習をより多く行えるため、合格により近づくでしょう。
最小限必要な参考書
上記、いろいろと参考書を挙げてきましたが、「冊数が多いのではないか」「どれを選んだらよいかわからない」という方もいらっしゃるでしょう。
そのため、呉市の家庭教師の白井が、個人的な好みで選んだ、(中学生の英検準2級チャレンジャーに)「買っていただきたい参考書リスト」は、以下のようになります。
- 「出る順 パス単 準2級」
- 「大岩のいちばんはじめの英文法」
- 「とってもやさしい英文法」
- 「とってもやさしい英文読解」
- 「英検準二級最短合格!英検準二級ライティング完全制覇」
- 「英検準2級過去問題集(英検赤本)」
これらを、忙しい中学生活の合間を縫ってやっていただくことが、英検準2級合格、あるいは、高校における英語学習の負荷を減らすための要素です。
総括:教育サービスを活用して英検合格を目指そう!
英検は英語学習をするうえで非常に重要で、またやりがいのある資格です。
とりわけ、準2級より上の級は、大学受験でも活用できるため、取得しておく意義は十分にあるといえます。
しかし、実際に英検の過去問を開いて勉強されるとわかりますが、なかなか1人で英検の学習をするというのは、難しく、また中学生のお客様にとっては、まだ英語の学習が途上であることもあって、より独学が難しい状況かもしれません。
そのため、呉市の家庭教師の白井では、英検合格も生徒様をサポートするための重要な要素であると考え、英検受験のご提案、サポートなども行っていますので、英検の支援も行っている学習塾・家庭教師をお探しの方は、呉市の家庭教師の白井をご検討いただけますと幸いです。