この度、ご縁をいただきまして小学生の生徒様を指導しています。
とりわけ、国語が苦手、国語を伸ばしたいとお考えの小学生の方を指導するにあたって、最近考えを新しくしたことがあります。
音読が有効な理由
それは、音読を積極的に取り入れることです。
大人であれば、黙読と音読の間にどんな違いがあるのか、わからないくらい、2つは似たようなものになっているかもしれません。
しかし、子どもの場合には文字という記号を自分の頭にイメージ化していく能力がまだまだ育っていません。
※なので、大人からすれば「それくらい読めているだろう」と思っているような文章であっても、実は内容が頭に入っておらず、設問に答える以前の段階だということもあるのです。
他方で、音声から情報を得る力の方はすでに育っているので、文章を理解するためには音読が重要というわけです。
考えてみれば、小学校の宿題でもそうですし、中学受験の塾の宿題でも音読は積極的に導入されています。
その理由は、上記の通り発達の過程を分析した成果だというわけです。
中高生と音読
もちろん、中高生にとっても音読は意味があります。
国語もそうですが、より重要なのは英語です。
英語は、日本語と違って日常的に触れるためには、かなり意識的にならなければなりません。
そして、英語は音声がとても重要な言語ですから、文章を読んで音声が頭の中に再生されるようにするためには、音読が重要となるわけです。
よく、英語の書籍にCDや音声付録がついています。
長文の問題集になぜCDが?と思ったことがあるかもしれません。
それは、英語学習において音読が重要だというのは、教える側にとっては常識だという事なのです。
音読は、ともすれば端折ってしまいがちですが、実は学習するうえでかなり重要な過程ですので、宿題として出た場合には、丁寧に何回も繰り返し、音読するようにしましょう。