昨日、公立高校の合格発表があり、指導していた生徒さんからうれしい報告をいただきました。公立は呉市立呉高等学校、私立は広島翔洋高等学校に合格。本当におめでとうございます。

受験の結果そのものはもちろん大切ですが、今回あらためて感じたのは、「勉強が得意ではない状態からでも、やり方を整理し、少しずつ再現できる形にしていけば、十分に伸びていける」ということです。

この生徒さんは、最初から順調だったわけではありません。むしろスタート地点は、いわゆる「勉強が苦手」と言われやすい位置にありました。各科目の評定は2〜3、定期テストは40点〜50点くらい。特に国語では、「何を書いたらいいのかわからない」という感覚が強く、記述問題を白紙のままにしてしまうことも少なくありませんでした。

今回の合格実績

  • 公立:呉市立呉高等学校
  • 私立:広島翔洋高等学校

スタート地点は「能力不足」ではなく、「やり方が見えていない」状態だった

こうした生徒さんを見ていると、私はよく、「できない」の中身を分けて考えることが大事だと思います。知識が足りないのか、解き方が分からないのか、注意力の問題なのか、あるいは書き始めるためのきっかけがないのか。ここを曖昧にしたまま「もっと頑張ろう」だけで進めても、なかなか結果にはつながりません。

今回の生徒さんの場合、必要だったのは、難問に挑戦することよりも、まず「何をどう処理すれば解けるのか」を一つひとつ言葉にしていくことでした。これは私がふだん重視している指導方針でもあります。国語については国語について国語と再現性:感覚科目を“再現できる作業”に変える方法でも書いていますが、感覚だけで終わらせず、作業の形に落とし込むことが非常に重要です。

実際に行ったこと① 苦手を細かく特定し、「解ける実感」を作る

指導では、各科目について「どこで止まっているか」を細かく見ました。たとえば数学では、平方根の計算なら、ただ問題数をこなすのではなく、平方根の計算ルールそのものを整理し、そのルールに沿って反復しました。国語の記述は、「自由に考えて書く」より先に、書き抜きで答えられる問題と、型で答えられる問題を区別して扱いました。

社会の資料問題でも同じです。雨温図なら、「なんとなく見て判断する」のではなく、夏に降水量が多い・冬に多い・年間を通して少ないといった特徴をいったん言語化し、複雑な情報を単純化して考える練習をしました。こうした整理は地味ですが、勉強が苦手な生徒さんほど効果があります。

実際に行ったこと② 家庭学習を「続く形」で定着させる

宿題についても、量をたくさん出すことより、自分で取り組める難易度・量に調整することを優先しました。家庭学習は、一度に大量にやるより、「毎週きちんとできる」ほうが圧倒的に強いからです。

受験生になると、つい「もっとやらせないと」と考えがちですが、実際には、背伸びした課題で手が止まるより、自分で着手できて、やり切れて、次につながる課題のほうが伸びます。このあたりは、「頭が悪いから伸びない」ではなく、「どこでつまずいているか」でも書いた通り、原因の特定が大切です。

実際に行ったこと③ 過去問では「再現性」を最優先にした

受験学年の後半、とくに過去問演習では、「その場で正解できたか」だけでなく、「次に似た問題が出たときに答えられるか」を重視しました。

数学は問題ごとに解法パターンを明示し、英作文は条件の抽出→内容の具体化→文にする、という流れを固定しました。国語の心情説明問題では、心情の理由+心情語という型を繰り返し確認しました。広島県公立高校入試の過去問演習の考え方については、広島県公立高校入試|過去問の進め方(正答率で復習を絞る)にもまとめています。

その結果、受験だけでなく定期テストでもはっきり変化が出た

成果は受験本番だけに現れたわけではありません。3年生の学年末テストでは、国語の得点が3年間で自己ベストになりました。これまで40点〜50点前後だったところから、いきなり70点台後半へ。しかも、以前は白紙が多かった記述問題も、きちんと埋めて点数になっていました。

数学では、当初3割程度あった計算ミスが、1割程度まで収まるようになりました。計算の速さも上がり、思考力を要する問題でも、基礎的なものは着実に取れるようになっていました。英語でも、英作文の文法ミスに自分である程度気づけるようになってきました。

こうした変化を見ると、やはり大切なのは「才能があるかどうか」ではなく、本人に合ったやり方で、できることを積み上げられるかどうかだと感じます。

高校入学前の3月、そして高校進学後に取り組みたいこと

高校入学前の3月は、各教科について参考書を使った予習を進め、よりハードになる高校の学習に備える予定です。あわせて、国語の読解・記述は授業の中で補強し、英語については英検準2級・2級合格を視野に入れて、英単語暗記などを中心に自習方法も案内していきます。

高校では、日々の学習の抜け・漏れを毎回の授業で補強しつつ、大学進学・就職のどちらにもつながるように、進路の情報収集と提供も行っていきたいと考えています。また、高1・高2は受験学年より勉強の動機が薄くなりやすいため、定期テストや英検など、区切りのある目標を定期的に置いて、やる気を維持する仕組みを作っていくつもりです。

呉市で「勉強が苦手な子」の受験を考えている方へ

今回の生徒さんのように、最初は評定2〜3、定期テスト40点〜50点くらいからのスタートでも、正しい方向で積み上げていけば十分に伸びていきます。特に、記述が白紙になる、計算ミスが多い、何から手をつけていいか分からないというタイプの生徒さんは、集中的にポイントを整理することで大きく変わることがあります。

家庭教師の白井では、こうした生徒さんに対して、苦手の原因を見極め、解き方を具体化し、家庭学習まで含めて整えていく指導を大切にしています。1対1での指導の考え方は1対1個別塾や家庭教師の特長にもまとめていますので、あわせてご覧ください。

今回の合格は、生徒さん本人が最後までよく頑張った結果です。そして同時に、「やればできる」ではなく、「こうやればできる」を一緒に作っていくことの大切さを、あらためて教えてくれた実例でもありました。呉市で家庭教師をご検討中の方、勉強のやり方から立て直したい方は、ぜひ他の記事もご覧ください。

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