1対1個別指導か1対2個別指導か
個別指導といっても、実は1対1個別指導だけとは限らないのはご存じでしょうか。
確かに、少人数で教えてもらえるというのは共通していますが、実際には個別指導には1対2(1人の先生が2人を教える)のパターンや、1対3(1人の先生が3人を教える)パターンがあります。
※呉市の家庭教師の白井は、1対1個別指導のみを行っています。これについても、後で触れます。
家庭教師についても同様で、家庭教師は基本は1対1指導ですが、場合によっては1対2指導になることもありえます。
以下では、1対1個別指導と1対2個別指導の違いを取り上げ、それぞれのメリットや向き不向きについて、私なりの考えを述べます。
1対1個別指導と1対2個別指導の違い
個別指導においては、集団指導と比べて教師と生徒さんの距離が近いため、生徒さん側から見れば質問が容易であり、また教師側から見れば生徒さんの様子が把握しやすいというメリットがあります。
これは、1対1個別指導でも1対2個別指導でも(程度の差こそあれ)相違はないといえます。
ただし、1対2個別指導の場合には、理論上、1人の生徒さんに教師が集中できる時間は、持ち時間の半分になります。
実際には、両方の生徒さんのことを考えているのですが、それでも1対1でその生徒さんのことだけに集中している場合と比べると、違いは出てきます。
また、1対2個別指導の場合、教師が2人の生徒さん両方に同時に教えているという瞬間を除き、多くの場合は、もう1人の生徒さんのほうは自分で学習しています。
つまり、自習しているのに近い状態になり、これをどう捉えるかという事です。
もちろん、ある程度の緊張感をもって自習していることには意味がありますが、その効率の度合いについては個人差があり、学力がある程度ある人ならば、「自習状態」はメリットです。
他方で、学力に結構不安があり、1人ではあまり進めることのできない人の場合、何を自習させるか、ということは、教師のほうがよくよく考えなくてはなりません。
他方で、1対1個別指導では、できること、やることが1対2個別指導と少し違ってきます。
確かに、1対1の個別指導においても、教師は生徒さんに「この問題をやろう」ということは、もちろんありますし、生徒さんに考えてもらうという時もあります。
ただし、一度やることを決めたら、もう1人の生徒さんに向かわなくてはならない1対2個別指導と異なり、1対1の場合には生徒さんの様子を観察することができます。
つまり、どのように問題に対して取り組んでいるか、取り組もうとしているのか、がわかるため、単に正解か不正解かを判断することを超えて、生徒さんの思考を追うことが容易にできます。
以上をまとめて言うと、1対1個別指導のほうが指導品質は高くなる(高くなりやすい)が、1対2個別指導でも生徒さんの学力次第では意味がある、という事です。
1対2個別指導が向いている生徒さん
1対2個別指導が向いているのは、「ある程度、時間を与えられて、それである程度自立して学習できる学力レベルの生徒さん」です。
具体的には、中学の定期テストでいえば、50点から60点くらい、またはそれ以上の点数が取れる生徒さんです。
そういった、生徒さんの場合、基本的なところは抑えられていますから、教師の注意が1対1個別指導の半分になったとしても、自分で学力を上げることができるでしょう。
※ただし、それくらいのレベルをお持ちの生徒さんの場合には、集団塾に行っても伸びる気がしますので、必ずしも「個別指導」というわけではないかもしれません。
また、1対2の個別指導を受ける場合には、2人1組の生徒さんの学力レベルが同じくらいであることが理想的です。
というのは、学力に大きな差があると、教師としては、1人の生徒さんに対してより多くの時間や労力をさくようになり、もう1人の生徒さんに向き合う時間が減ってしまうかもしれないからです。
そのため、誰と1組で勉強するのか、ということも考えることが、1対2個別指導においての注意点でしょう。
1対1個別指導が向いている生徒さん
1対1個別指導(あるいは、家庭教師)が向いている生徒さんは、「学力に大きな不安のある生徒さん」や反対に「学力に大きな自信と余裕があり、さらに上を目指す生徒さん」です。
前者についていえば、定期テストで平均点を下回っている生徒さん、後者についていえば定期テストはいつも90点以上で、周りの人とは違うレベルの学校や進路を考えているという生徒さんです。
そういった、生徒さんの場合には、教師の集中力を1人の生徒さんに全集中する必要があり、とても1対2個別指導では、期待された成果を出すことができないでしょう。
また、1対1の個別指導は「国語指導」にも向いているといえます。
なぜならば、国語力を上げるためには、単に問題を解いて添削することに加えて、どのようにしてその問題を解いたのか、という「過程」の観察も重要になるからです。
「過程」を丁寧に追いかけるには、時間も労力も必要であり、1対1個別指導でじっくりと、生徒さんの答案や思考プロセスと向き合うことが必要になります。
このように、1対1個別指導では、より丁寧な指導を受けることができるため、生徒さんの学力向上や目標達成にも貢献しやすくなります。
1対1個別指導の料金事情
そうはいっても、1対1個別指導は1対2個別指導と比べて「高い」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
実際には、1対1個別指導は「非常に高い」パターンと、人件費の安い学生教師を雇うことで人件費を抑えながらも「品質が低くなりがち」なパターンに分かれています。
良い教師と、安い料金という組み合わせにはなかなか出会えないというのが現状です。
ただし、そういう場合は個人の1対1個別指導塾や、個人の家庭教師の先生を頼むことをお勧めします。
そうすることによって、同じ先生を業者を介して雇う場合と比較して、半額前後の料金になります。
※それくらい、業者を介する家庭教師の場合、料金に人件費以外が上乗せされているのです。
もちろん、業者を介するメリットを重視される場合には、多めの料金を支払うという選択肢もありだと思いますが、長時間・長期間の指導がより簡単に頼める個人の1対1個別指導塾や家庭教師という選択肢も魅力的だとは思います。
家庭教師の白井が「1対1個別指導」にこだわる理由
私の家庭教師、個別指導塾、呉市の「家庭教師の白井」は1対1個別指導のみを行っています。
※ごきょうだいを指導する場合も、最初の2時間は下の子を、次の2時間は上の子を指導、という形で1対1個別指導を行っています。
その理由は、上記の繰り返しにはなりますが、「指導品質を高められる」からです。
学習サービスというのは、生徒さんの学習環境を改善し、学力を向上させ、成績を上げ、受験などで合格させるためにあります。
1対2個別指導は、確かに料金面ではメリットはありますが、それについては「家庭教師の白井」は個人で運営する学習サービスということで、料金は抑えることができています。
そのため、あえて1対2個別指導にしてでも、料金を下げなければならない、という事ではないのです。
また、料金を抑えることによって1対1個別指導の弱みでもあった「長時間の授業が頼みづらい」という欠点も克服しています。
例えば、この夏休みでは5時間授業を毎週金曜日にするお客様がいらっしゃるのですが、その場合でも授業料に上限金額を設定したことで、リーゾナブルな価格で授業ができています。
その間には、夏休みの課題などをやる時間なども含まれており、生徒さんは1人ではおそらくできないであろう、長時間学習を教師と一緒に充実させることができます。
このように、家庭教師の白井は「地の利」なども生かしながら、より高品質で意義のある1対1個別指導を行っていこうと思っています。